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アメリカの車の運転で注意すべきこと

    アメリカと日本は車の運転において全く異なります。

    日本の感覚のまま車を運転すると交通違反を犯したり、違法に運転したりする可能性はゼロではありません。

    この記事ではアメリカで車を運転する際に知っておくべきことについて詳しく解説します。

    アメリカで車を運転する際に必要なもの

    アメリカで車を運転する際に必要なものは状況に応じて大きく変わります。

    アメリカに短期滞在で来るか長期滞在で来るかにもよりますし、州の法律によっても変わります。アメリカは日本と違って州によって法律が異なるため、かなり注意が必要です。

    アメリカに短期滞在の場合

    アメリカに短期滞在の場合は基本的に、国際免許証で運転することが可能です。アメリカに旅行で来る方やESTAで3か月などの短期滞在をする方です。

    アメリカに長期滞在の場合

    アメリカで学生ビザや投資ビザ等、長期滞在用のビザで滞在している方はアメリカの州の免許を取得しなければいけません。カリフォルニア州では転居してから10日以内に、カリフォルニア州の免許を取得しなければならないとあります。

    つまり日本で取得した国際免許の効力が10日間しか続かないことになります。またカリフォルニアでは国際免許に対してただの翻訳という判断を下しているため、国際免許を持っていても免許としての効力は認められません。

    州によって要件が違う

    今回はカリフォルニア州の場合をまとめましたが、先ほども言ったように州によってRequirementが全く違うので必ずDMVのウェブサイトで要件を確認しましょう。

    「州名+DMV」でGoogle検索すると情報にたどり着きます。

    アメリカの免許を取得する方法

    アメリカでは日本のようにドライビングスクールに通う必要はありません。DMVという免許センターのようなところに行って筆記試験を受け、実技試験に合格するとその州の免許証を発行してもらうことができます。

    注意しなければいけないのが、実技試験では車を持ち込まないといけないということです。アメリカに来て間もない方は自分の車を持っていないケースが多いので、知人に借りるかレンタカー会社から借りるかしなければいけません。

    日本の免許や国際免許を持っている場合、実技試験を免除されることもあるので、DMVのウェブサイトで確認しましょう。

    アメリカで車を購入する方法

    アメリカでは新車ではなく中古車の市場がかなり盛んです。したがってアメリカでは中古車を買うことも少なくありません。アメリカでは車は必ずしもディラーから購入するわけではなくウェブサイトなどを利用して中古車を買うケースが多いです。

    アメリカで運転する際に気をつけること

    アメリカと日本の交通ルールは大きく異なるので一部日本人がミスしてしまう交通規則を紹介します。

    左ハンドル右側通行

    日本が右ハンドル左側通行であるのに対して、アメリカでは真逆の左ハンドル右側通行になります。日本で長い間運転しているとアメリカの左ハンドル右側通行にはなかなか慣れません。特に左折する時に誤って左レーンに入ってしまうというミスを日本人はしてしまいがちです。

    赤信号での右折

    アメリカでは赤信号で右折することができます。日本ではいかなる状況でも赤信号右折することができないので、日本人にとってはとても慣れないルールでしょう。アメリカでも赤信号右折できない場所はあります。そのような場所は、「NO TURN ON RED」と表示されています。

    信号のない交差点

    アメリカでは信号のない交差点が存在します。このような交差点には必ずSTOPサインがあり、車を一時停止する必要があります。このような交差点では交差点に先に入った順に進んでいきます。このような交差点にはSTOP ALL WAYと書かれています。

    アメリカでは1方向だけSTOPサインがある場合もあるので注意が必要です。交差点に信号もSTOPサインもない場合は、一旦停止する必要はありません。

    駐車する時はフロントから

    アメリカで車を駐車する時は基本的に前から駐車します。日本だとバック駐車が普通なのですがアメリカではほとんどの方がこのような駐車をしません。アメリカでバック駐車をすると、アメリカ人ではないと外国人だと判断されてしまうので、車上荒らしの被害に遭う可能性があります。またアメリカでバック駐車をすると、もし車をぶつけた時に保険が適応になりません。

    CAR POOLレーン

    アメリカの高速道路にはCar Poolレーンと呼ばれる複数人(運転手以外に一人以上)車両専用レーンがあります。HOV(High Occupancy Vehicle)とも記載されている場合もあります。このようなレーンは優先されているため、渋滞を効率的に回避することができます。

    一人で運転している場合にこのCar Poolレーンを使うと罰金の対象になるので気をつけてください。約300ドル~400ドルの罰金が取られる可能性があります。

    踏切で停止しない

    日本と違って、アメリカでは踏切で一時停止する必要はありません。日本のように踏切の手前で一時停止した場合、後ろから追突される可能性も大いにあります。踏切を渡る前は左右を確認しながら渡るようにしましょう。

    ラウンドアバウト

    アメリカにはラウンドアバウトという環状交差点があります。信号のない環状交差点で車両は反時計周りに走行する必要があります。このラウンドアバウトでは必ずその前で停止し、中で運転している車を邪魔しないように侵入する必要があります。そしてラウンドアバウトから出るときには右側の方向指示器を出して後方の車に知らせる必要があります。

    ハザードランプはお礼として使えない

    日本の場合、ほとんどの人がハザードランプをお礼として使っています。しかし、これはアメリカでは通用しません。アメリカではハザードランプは車に異常があるときや、一時停止するときに主に使われます。したがって高速道路などで隣の車線に入れてもらって、善意でハザードランプをお礼として使うとアメリカ人を混乱させてしまうことになります。

    KEEP CLEARの上で停止しない

    道路に「KEEP CLEAR」と書かれている場合、その上では車を停止することができません。赤信号で止まっていて、ちょうどそれがKEEP CLEARの上の場合、罰金を請求されることがあります。このサインが見えた時には前で待つ等して必ず上で停止しないように注意しましょう。

    路上駐車してはいけない場所がある

    アメリカの多くの場所では路上駐車が可能です。このような場所では、「NO PARKING」という表示が基本的にあります。場合によっては「NO PARKING EXEMPT PERMIT」などと書かれており、許可証なしでは駐車できません。また路上駐車で、歩道が赤色や緑色になっている場合は同様に車の路上駐車ができないので注意しましょう。