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アート投資をオススメする理由【長期金融資産】

    日本ではあまり耳にしないかもしれませんが、アメリカでは投資商材としてアートを選ぶことが少なくありません。

    アメリカではアート投資は長期的には株式より投資対効果が高く、安定した金融資産となりやすいと言われています。

    この記事ではなぜアート投資をするべきかについて解説しています。

    アート投資とは?

    アート投資とは名前の通り、絵画や彫刻などのアート作品を購入することで、美術品が値上がりし、最終的にキャピタルゲインを得ることを指します。最近では株式会社ZOZOの前澤友作さんが約130億円でバスキアの作品を購入しました。

    日本では「アート投資=超富裕層しかできない」といった固定概念がありますが、実際そうでもありません。数十万〜数百万でも全然可能なのです。

    世界アート市場はかなり大きい

    世界のアート市場は約8兆円なのですが、驚くべきことに日本の市場は500億円しかありません。世界のアート市場の1%にも満たない市場しか日本にはないのです。それ比べて、アメリカでは約3兆円(約35%)、中国は1.5兆円(約18%)の市場を持っています。日本はアートに関してかなりの後進国と言えることができるでしょう。

    人工知能が発達していく中、アートは機械によって置き換わることはありません。つまりアーティストが作ることのできる作品は有限なので、アートの価値は基本的に上がっていきます。実際毎年アート市場は拡大しているのでアート作品を購入することは良い投資になるでしょう。

    アート投資は長期的に良い(金融資産)

    アート投資を購入する場合やオークションで売ってキャピタルゲインを得る場合には手数料が15%〜20%がかかります。このような高い手数料は株や債権、不動産ではありえないので、短期的な投資商材としては向いていません。またアートを売るには少なくても数ヶ月〜数年かかるので即金性はありません。

    しかし、アートは他の金融商品に対して平均してリターン率が高いです。手数料込みでも2~3倍になることは珍しくなく、運が良ければ数十倍、数百倍になることもあります。

    アートは価値が変動しない

    アートはアーティストが創作活動を続けている限り、その価値が落ちることは基本的にありません。特にオークションで取り扱われているようなアーティストの作品は大きく値崩れすることはありません。したがって長期的に見れば良い投資となるケースが多いです。

    ファインアートの年率

    アート・ドット・コムの価格指数によると、2000年以降のファインアートの価格は年率平均8.9%のベースで上昇しています。投資対象となるファインアートの数には限りがある一方、世の中に出回るお金が増えているので、価格は上昇する傾向にあります。

    買ってはいけないアート

    アートを投資商材として購入する場合、購入してはいけないアートが存在します。

    インテリアとして購入しない

    アートを見た目だけで購入するとほとんどの確率で失敗します。アート作品は技術ではなく、コンセプトに対して価値が付与されるため、技術力の高そうな凝った作品などをインテリア目的で選ぶと価値が上がらない可能性がかなり高いです。

    家に飾ることを考えながらアートを選んでしまいがちですが、そのような選び方をしてしまうとハズレを引いてしまいます。アートを購入する時は、インテリアデザインではなくアート自体をよく見るようにしましょう。可能であればアート専門家の意見を聞きながらアートを購入するのがベストだと言えるでしょう。

    同じアーティストばかり買わない

    同じアーティストから美術品を購入するのは良い考えではありません。アートの価値はアーティストによってもかなり変わってくるので、同じアーティストだけから複数のアートを買うことはリスクでしかありません。

    アーティストがアート活動をやめてしまう可能性もゼロではないですし、現在の作品が過去の作品に比べてあまり成長していない可能性もあります。傾向として特に同じような絵ばかり描いているアーティストは注意した方が良いです。

    なんとなく好きは危ない

    「なんとなく好きだからこのアート作品を買う」この考えはかなり危険信号です。なんとなく好きという感情を持つということはつまり、自分の過去に似たような絵を見たことがあるということです。そのような絵はオリジナリティーが欠けていることが多いため、価値が上がらない可能性が少なくありません。

    まとめ

    日本では「アート投資=趣味」のように思われがちですが、アート投資は株式投資よりも安定しかつハイリターンと言われることは少なくありません。市場の成長が穏やかな時に、アートに投資しておきましょう。アートに投資する時は、10年後や15年後を見据えるマインドセットが重要です。