コンテンツへスキップ

アメリカの教育制度の基本と特別制度を経験者が詳しく解説

    今まで私たち、aiTWorksは様々なお客様の米国ビザ取得をサポートしてきましたが、アメリカに家族で移住したいという要望は大変多いです。

    子供を連れての移住となると気になるのがアメリカの学校教育制度。義務教育から大学まで、アメリカの教育制度の基本から、アメリカだからこそ受けられる特別教育、そして何故E2ビザが子供の教育に関して他のビザよりも有利なのかについて詳しく解説します。

    義務教育であるK-12

    K-12とは幼稚園の年長から高校卒業までの13年間の教育を総称する言葉です。アメリカではこの13年間は義務教育となっており、公立校はすべて無償教育が提供されています。

    米国内の学校は州ごとに制度が違いますが基本的に5・3・4年制が取られており、小学校であるエレメンタリースクールが5年、中学校に当たるミドルスクールが3年、高校であるハイスクールは4年です。幼稚園はKindergartenと呼ばれ、この頭文字がK-12の『K』に当たり、エレメンタリースクールの1年生から高校卒業までを連番で1年生(1st grade)~12年生(12th grade)と数えています。

    コミュニティカレッジと4年制大学

    高校卒業後、さらなる高等教育を志す学生には主に二つの選択肢があります。一つ目は4年制の大学への進学。二つ目はコミュニティカレッジやジュニアカレッジと呼ばれる2年制の大学への進学です。

    4年制の大学はハーバード大学やカリフォルニア大学など、日本の大学制度と似ていてイメージが湧きやすいと思いますので、今回はコミュニティカレッジについて詳しく説明します。

    コミュニティカレッジは十代・二十代前半の学生のためだけの学校ではなく、地域住民が何歳であろうと大学教育や職業訓練を受けられるよう、学びたい人間に必要な教育を提供するというポリシーを掲げた二年制大学です。入学難易度も低く、英語力が四年制大学ほど必要とされない上に学費も安いので最近は日本からの留学生にも広く知られるようになりました。

    コミュニティカレッジのメリット

    ここ数年で学費が上がり続ける四年制大学に比べ、年間の学費が半分ほどに抑えられるので、コミュニティカレッジで二年間学び、日本でいうところの教養科目や専門科目の初級講座の単位を取得してから四年制大学の三年生に編入するという方法がアメリカの学生の間ではよく行われています。

    また、あまり知られていませんが、教育予算が減り、教師の給与が下がってきている公立の四年制大学では、コミュニティカレッジでも取れるような一般教養科目は経験年数が少ない教授が教鞭を取っていたり、完全オンラインクラスになっている場合が多いので、受けられる授業の質を考慮してコミュニティカレッジからの編入を勧めるカウンセラーもいます。

    飛び級制度

    アメリカでは個人の学力的発達に応じて適切な教育を受けさせるべきという考え方に基づき、早期入学や飛び級が可能です。同時に学習に遅れがある場合は留年する場合もありますが、総じて個々の能力に応じた自由度の高い教育制度といえるでしょう。

    大学に関しては飛び級制度があるものの一般的ではない日本では、飛び級といえば天才児が学年を丸ごと飛んで大学などに早期入学するというイメージが強いでしょう。しかし実はアメリカの飛び級制度は一部科目のみスキップするという形態も多いのです。

    飛び級制度の適用例

    高校の数学を例に説明しましょう。アメリカの高校では数学は代数学、幾何学など分野ごとに分けて教えられていて、おおまかに何年生がどの分野の授業を取るかは決められていますが、絶対的に振り分けられているわけではありません。大学生が自分が取る講義を選択するように、高校生も年に一度や二度、スクールカウンセラーと呼ばれる専門家と自分が受けたい授業について話し合う機会があり、そこで自分にあったスケジュールを立てていくことが一般的です。そこで自分は幾何学は得意なのでスキップできるかなどと相談すれば、テストなどで理解度を測った上でその科目をスキップすることも可能になります。

    APコースと呼ばれる大学レベルの授業を提供している高校も多いですし、選択科目もあるので一科目だけスキップしても代わりの高等教育科目で空いた時間を埋めることができます。稀ですが高校でそれ以上の講義を提供していない場合、学校からの許可を得て大学の講義に一部参加することもあります。

    ギフテッド教育

    飛び級以外にアメリカの教育で関心を集めているのはギフテッド教育でしょう。マーク・ザッカーバーグやビル・ゲイツなど天才を排出するイメージが強いアメリカでは才能を認められた子供には政府からの教育支援が提供されており、件の二人もその教育を受けてきました。

    アメリカでは高IQや特別な才能が認められた子供は『ギフテッド』と呼ばれ、GATE(Gifted and Talented Education)プログラムと呼ばれる特別教育を受けることができます。天才児といわれると小学生ながら大学レベルの数学の問題を解いたり、一瞬見ただけで何でも記憶してしまう子供のようなイメージを持たれているかもしれませんが、実はこのプログラムに参加するのはそこまで夢のような話ではありません。州や学校の方針・予算にもよりますが、大抵はIQ130程度がギフテッド教育を受けるためのボーダーとされています。100人に2はいる計算になるので、参加できる可能性は思いのほか高いです。

    ギフテッド教育の適用例

    ギフテッド教育は対象生徒の興味関心を引き延ばす教育であり、個々に合わせて様々な方式が取られます。

    例えば学校やギフテッド教育機関がギフテッドの生徒を集めて定期的に特別授業を設けたり、サマースクールを開催したりします。同級生との交流が心身の成長をサポートすると判断された場合は一般学級で授業を受けつつ、別に特別課題を与えられる場合もあります。また、優先的に興味がある授業を取れるようスクールカウンセラーが図らってくれたり、飛び級が認められやすくなったりと、非常に柔軟性のあるプログラムなので、学習速度が周りと異なりすぎていて生きづらさを感じている子供たちものびのびと自分に合った成長をすることができます。

    何故E2ビザが子供の教育におすすめなのか

    義務教育期間中のお子さんを地元の公立校へ通わせる分には大きな問題はないのですが、名門私立校でよりよい教育を受けさせたい、大学進学も視野に入れている、などといった場合には圧倒的にE2ビザがおすすめです。

    自由に学校を選べる

    学生ビザであるFビザは学校がビザサポートをすることになります。子供用のF2ビザまでサポートしてくれる学校は限られており、学校側がサポートを断れば子供を希望校に入学させることができません。実際、非常によい教育システムがある私立校にサポートを断られ、泣く泣く他の学校へ子供を入れることになった方もいます。その点、投資家ビザのE2ビザはどこかに依存しているわけではなく独立したビザなので学校や会社にサポートを断られる、切られるなどの心配もなく、子供が通う学校を自由に選ぶことができます。

    学費を抑えられる

    大学進学でもE2ビザは非常に大きな利点があります。アメリカの大学はその学校がある州の住民かそうでないかで学費が大きく異なり、多くの場合、州外の生徒は州内の生徒の三倍もの学費を払うことになります。留学生はさらに高い学費を求められる場合もありますが、Fビザではたとえ何年もその州に住んでいたとしても留学生枠でしか入学ができません。

    しかしE2ビザではEビザ取得者である親がその州に住んで1年以上経過している場合、子供は21歳になるまで州内の生徒として受け入れられます。入学に関しても留学生や州外の生徒の割合などが学校ごとに設定されている場合、州内の生徒は有利になります。

    21歳までにグリーンカードに切り替えていれば、大学を卒業するまで州内の生徒として扱われますし、また、卒業後の就職で改めてビザの問題と直面することもありません。グリーンカードに切り替える難易度が低いE2ビザならではのメリットです。

    E2ビザならお任せを

    ご相談いただければ、経験豊富な専門家チームがアメリカでE2ビザをお考えの方に対して、それぞれ最適なソリューションを提供いたします。M&A案件から起業まで、アメリカ国内にいるからこそわかる情報などを基に、日本人のE2ビザ取得やアメリカでのビジネス発展を総合的にサポートいたします。

    投資E2ビザでアメリカに移住しよう【メリット・デメリット】

    アメリカで投資家ビザを取得する